Oおばちゃんです。
子供は両親のちょっとした変化に敏感に気付くものです。
もし子供が離婚に気付いた場合、どのように話をしていけば良いでしょうか。
この場合、子供扱いせず親の責任として包み隠さず話すことが大切です。
親の離婚に子供が気付いたときの伝え方
離婚理由を正直に伝える
離婚理由に関して、嘘をつくことは絶対に避けましょう。
たとえ言いにくい理由だとしても、真実を伝えるようにしましょう。
その場をうまく収めるためについてしまった嘘でも、後になってばれてしまえば、子供の傷を余計にえぐることになってしまいます。
その結果、子供からの信用を落とすことになり、今後の性格形成にも大きく関わってきてしまうことでしょう。
離婚は子供が原因ではないことを伝える
離婚原因を伝える際、特に注意してほしいことが、子供のせいではないとしっかり伝えることです。
まじめで責任感が強い子ほど、もしかして自分のせいで離婚するのではないかと自分を責めてしまいます。
離婚をしても変わらない子供への愛情を伝える
離婚した場合、片方の親が出て行ってしまうパターンが多いと思います。
その場合、子供は捨てられたと感じてしまうかもしれません。
説明を怠らず、しっかりと離婚原因と出ていく理由を伝え、一緒に暮らせなくても変わらず愛していることを子供に伝えましょう。
今後は離れて暮らすことになっても、親であることには変わりありません。
そのため、子供が会いたいときには会えるように、進んで希望を聞き、応えられるよう努力しましょう。
子供に最終的な判断を委ねない
子供の意見を尊重しなくてはいけないという思いから、よくやりがちなことがあります。
それは、子供にどうしたいかを聞いて、最終的な判断を促すことです。
子供にとっては、どちらも大切な親です。
離婚すべきか、どちらについていくのか等、子供に決定権を委ねることは子供にとって大きな負担になってしまいます。
子供がどうしたいのか、意見を聞くことは大事ですが、子供に責任を押し付けることはせず、最終的に決定をするのは親自身でするようにしましょう。
両親2人から離婚を伝える
離婚をしたとしても、子供にとっては2人ともが親であることは変わりません。
今後も2人で子供を育てていくのですから、離婚するという決定事項は両方の親からしっかり伝えるようにしましょう。
子供に伝える時間をきちんと作ることで、子供は自分がないがしろにされていないという気持ちを持つことができます。
相手を悪く言わない
辛い思いをした方は、つい相手の悪口を言ってしまいがちですが、子供の前では言わないようにした方がいいでしょう。
親に対して不信感を持ってしまう可能性もありますので、気をつけましょう。
親の離婚を中学生の子供に伝えるときの注意点
小さい子供に話すのとは違い、中学生くらいの難しい年頃では、離婚についてごまかしたり、隠したりすることは逆効果です。
少し難しい話もあるとは思いますが、大人と同じ扱いをして、全てをオープンにして話をすることが得策です。
子供の戸籍について教える
離婚が成立して、夫婦が別々の戸籍になったとしても、子供の戸籍は自動的に移動することはないという点に注意しましょう。
離婚後も子供の戸籍は元あった戸籍に入ったままです。
子供の戸籍を移動するためには、子供の住所地を管轄する家庭裁判所に「子の氏の変更許可」の申し立てをして許可されたら、市区町村役場に入籍の届を提出します。
戸籍という言葉も子供にとっては聞きなれない言葉かもしれませんが、わかりやすく伝えてあげましょう。
子供の親権について相談する
日本では離婚後、共同親権は認められていないので、子供が未成年の場合はどちらの親が親権者となるのかを決めなければいけません。
夫婦の話し合いで折り合いがつかない場合は調停となり、それでも決まらない場合は裁判で親権者を決めることになります。
なお、子供が単独で親権者を選ぶことができる年齢は15歳以上となっています。
子供の学校の状況や兄弟姉妹との同居の可否、子供自身の意見からしっかりと考えて親権者を決める必要があります。
そのために、親権を決める必要性から子供の主張まで、子供に寄り添って話をしてあげてください。
子供の養育費を決める上で進路について話し合う
子供の親権が決まった親は、子供が成人するまで育てていかなくてはいけません。
子供を育てるにはたくさんのお金がかかるので、子供を監護する親は子供を監護していない親に対して養育費を請求することができます。
子供が高校や大学まで進学を希望しているなら、学業に励めるようサポートできるよう学費をしっかり準備できるようにしましょう。
子供のライフプランに合わせて対応できるよう、先の予定まで考えるという点に注意しましょう。
面会交流権の詳細を決めるために意見を聞く
離れて暮らす監護権を持たない親が子供と直接会ったり、電話やメールで交流を持ったりする権利のことを面会交流権といいます。
当事者の話し合いで面会をする回数、日時、方法、場所について協議をします。
話し合いでまとまらないときは、調停で解決を図ることになります。
調停でも決まらなければ親権と同様に裁判所の審判で決定します。
親子である以上、子供にとってもこの面会交流権は重要なものになります。
親同士の感情だけで決めず、子供にとってプラスになる頻度や方法を話し合っておきましょう。
離婚後に中学生の子供が陥りやすい状況と対処法
離婚前の子供に対する配慮はとても大切です。
そして同じくらい重要なのが、離婚後の子供へのケアです。
親自身も精神的に疲れ、子供への目配り気配りを怠りがちですが、心を離さないようにしましょう。
親自身も1人で悩まず、家族や信頼できる相手に相談できるようにしましょう。
親子時間の減少
離婚後、親は生活のための収入を確保する必要があり、より仕事に励む傾向にあります。
帰宅後は料理や片付けなどの家事に追われ、自然と親子で向き合って会話をする時間が減ってしまいます。
家事をしながらでも、子供の話に耳を傾け真剣に話を聞く姿勢を心がけましょう。
学習時間の減少
生活費確保のため、勤務時間が増えると、子供に家事を手伝ってもらう場面も増えてくるかと思います。
極端な場合は、友達と遊びに行ったり、宿題にゆっくり時間をかけたりということが難しくなるケースも発生します。
中学を卒業し、高校生になると、アルバイトをして家計を助けようとする心優しい子もいるのです。
家事の手伝いは多かれ少なかれ必要かもしれませんが、学校生活に支障が出ないよう、子供の状況をしっかり確認できるよう会話する時間を持つようにしましょう。
交際相手・再婚相手への複雑な感情
離婚後、新たな出会いが増えてくると、お付き合いがはじまる方も出てくると思います。
交際がうまくいけば、再婚という選択肢も出てきます。
中学生であれば、なんとなく気付くこともあるでしょうし、交際における話も理解できます。
変に隠したりせず、子供を信頼して話をするようにしましょう。
再婚前に相談してくれなかったことで、信頼関係が崩れてしまう可能性もあります。
再婚によって前妻・前夫との関係など、包み隠さず子供の心配事が無くなるよう真摯に向き合いましょう。