親の離婚が子供に与える影響とストレス

こんにちは。離婚カウンセラーOです。

子供がいる場合、離婚をすべきかどうか、離婚をするタイミングは今でいいのか、と思い悩んでしまいますよね。

また、子供の年齢によっても悩みが少しずつ変わっていきます。

今回の記事では、中学生の子供を持つ方で離婚を考えている場合に突き当たる悩みにフォーカスしていきます。

中学生は大人と子供の間で揺れ動く、不安定な年頃です。

将来の夢や進路、友人関係で不安に感じる子供たちも多いです。

そんな思春期に離婚をする決断をするときに、ぜひ知っておいてほしい情報と注意点をまとめていきます。

愛する子供たちのために、少しでもストレスや悪影響を払拭できるよう、ポイントを押さえていきましょう。

中学生の子供に離婚が与える影響とストレス

中学生の時期というのはとても多感な時期であり、ただでさえ接し方が難しい年頃です。

そんな難しい時期に親の離婚という、大きな出来事が子供たちに与える影響やストレスはどのようなものなのでしょうか。

離婚による子供たちへの悪影響

離婚による影響としてまっさきに思い浮かぶのは子供たちへの精神的な悪影響ではないでしょうか。

また、メンタル的な悪影響以外にも実際に想定されるいくつかの影響を詳しく見てみましょう。

学校の成績の低下

各家庭により違いはありますが、離婚によって子供たちは大きな精神的ダメージを受けます

今まで一緒に暮らしていた両親と離れて暮らすことになってしまい、悲しみも深く感じるでしょう。

その結果、学業に身が入らず、家庭学習もおろそかになってしまう子供たちが多いです。

離婚により、親の勤務時間が増え、子供に向き合う時間が少なくなってしまう家庭も存在します。

親の負担も増えてしまうので、子供をサポートする余裕がなくなってしまう可能性があるのです。

経済的な状況の変化

離婚後、経済的な状況が悪化してしまう家庭も少なくありません。

金銭的な理由により、希望する進路に進めなかったり、夢をあきらめてしまったりという子供たちも出てきているのが現実です。

また、将来のこと以前に今現在の生活も不安定になってしまう家庭もあります。

子供がいる場合は特に、当面の生活が問題なく送れるよう、怒りに任せて突発的に離婚することは避けなければいけません。

離婚による周囲の目

最近では離婚も珍しいことではありませんが、まだまだ離婚をしたという話を聞くと、聞きづらい、触れづらいといった雰囲気になります。

少なくなってきたとはいえ、いじめや冷やかし、本人が過度に気にしてしまうなど、周囲の目が気になる子供も多いでしょう。

まだまだ社会的な偏見が存在するのです。

精神的に不安定になる

両親の離婚により、子供たちの精神が不安定になってしまう可能性があります。

学校の先生に反抗してみたり、クラスメイトに攻撃的な態度を取ったり。

心の隙間を埋めるために、たばこ、アルコール、さらに悪化するとドラッグに手を出してしまう子供たちもいます。

違法行為をする仲間やドラッグの売人は子供たちの寂しさといった心の隙間に付け込んでくるのです。

子供が将来結婚したときの離婚率が高まる

両親の離婚を経験した子供たちは、子供たち自身も離婚をしてしまうというケースが高まる懸念があります。

離婚により結婚というもの自体に懐疑的になり、家庭内で相手を思いやることができないことが起こり得るのです。

しかし一方で、両親の離婚で嫌な思いをした分、自分たちは絶対に離婚しないぞと反対に家庭を大切にはぐくむ可能性もあります。

離婚による子供たちへの良い影響

離婚を考えている夫婦はつい悪い影響ばかりを考えてしまいますが、悪い影響ばかりではありません。

状況によっては子供たちに良い影響を与えることも大いにあり得るのです。

家庭の雰囲気が明るくなる

両親の不仲が続いていたり、DVといった暴力が家庭内に存在していたりする場合は離婚によって家庭がパッと明るくなる可能性があります。

両親が声を荒げて言い合いをしたり、一方が暴力を受けていたりする状況を子供たちは見たくないものです。

仮面夫婦を続けているより、別れて親が笑顔で楽しく暮らせるのなら、子供たちにとっても離婚という選択は悪くないと思います。

精神的に自立する

子供たちは親が思っている以上にいろいろな思考を巡らせるものです。

まだまだ幼い子供でも、疲れたり悩んだりして元気がないと勇気づけてくれる優しい言葉をかけてくれたりします。

大きくなってくると経済的にも苦労させまいと、親が一人で頑張る姿を見て子供たちも手助けをしたいと思うでしょう。

自分のことは自分でしっかりとやり、お手伝いも率先してできる子供になる可能性もあります。

兄弟間で強い絆が生まれる

子供たちに兄弟姉妹がいる場合、兄弟姉妹同士の結びつきがより強くなり、助け合っていける良い関係性を持てるかもしれません。

同じ辛さを味わった仲間として共感し、親の不在中は協力して家事や用事をこなしていくようになるのだと思います。

お兄ちゃんお姉ちゃんは、下の子の面倒を一生懸命見てくれる頼もしい存在になるかもしれません。

子供への影響を減らせる離婚タイミング

前章で様々な影響を見てきましたが、子供がいるご家庭の場合、離婚タイミングが悩ましい問題となってきます。

年齢が上がり大きくなってくると、子供自身のコミュニティーが非常に大事になってきますから、将来の為にも慎重に時期を選ぶ必要があります。

子供が中学入学・卒業する時期

入学や卒業時期というのは節目の時期であり、苗字が変わってしまったり、引っ越しをしたりという離婚に伴う変化が目立ちにくい時期でもあります。

離婚の意味がしっかりわかってくる10代前半くらいの子供をお持ちの方は、卒業・入学の時期が新しい環境に変わるタイミングとしておすすめです。

子供が進学する時期

子供が入学してしまった後で、卒業まで期間がある場合は、なるべく進学する時期にタイミングを合わせるのが良いでしょう。

中学や高校は毎年クラス替えがある学校が多いため、タイミングとしては悪くないでしょう。

担任の先生も配慮しやすい時期となります。

転校などが必要な場合も1年の行事をクラスでしっかり全うでき、子供のストレスを少しでも減らすことができるでしょう。

子供が高校生の時期

中学生から高校生になるとだいぶ精神的にも大人になってきていますが、子供の事情を軽く見てしまうと知らず知らずのうちにストレスを与えてしまいます。

進学するのか就職するのか大事な進路を決める重要な3年間であるため、子供の夢や希望をしっかり聞いてあげた上で離婚時期を決めるようにしましょう。

高校生にあがってからの離婚を考えている場合も入学・卒業または進学の時期を極力選んで、子供へのストレスを軽減してあげましょう。