不倫相手がシングルマザーでも慰謝料相場は変わらない!

こんにちは。離婚カウンセラーOです。

今日は夫の不倫相手がシングルマザーだったときの慰謝料について見ていきます。

配偶者の不倫相手に潤沢な資産や収入があれば、慰謝料を払ってもらうことは資金面で容易かもしれません。

しかし、夫の不倫相手が資産や収入の乏しいシングルマザーだったらどうでしょう。

支払い能力がないシングルマザーの場合でも慰謝料を払ってもらえるか不安に思うのではないでしょうか。

この記事では、支払い能力のないシングルマザーへの慰謝料請求の可否や請求の流れ、シングルマザーの慰謝料相場、慰謝料を払えないといわれたときの対処法やしてはいけないことなどを解説します。

シングルマザーが不倫をしてしまう理由

シングルマザーが不倫に走ることには、不倫相手なりの理由があります。

慰謝料請求の参考にするために、不倫相手であるシングルマザーの不倫理由について知っておきましょう。

理由を知って相手の立場を考慮しながら慰謝料請求する方が、相手の同意や納得を得られやすいからです。

婚姻経験があるため既婚男性とのおつき合いにいたりやすい

シングルマザーは婚姻経験があるため、既婚男性とおつき合いしやすいといわれます。

婚姻経験があるため男性との会話に慣れており、男性が落ち込んでいるときや相槌が欲しいときなどに、上手く対処できるからだといわれます。

既婚男性が会話しやすいペースやして欲しい気づかいをすることに慣れているため、既婚男性から「一緒にいると安心する」などの理由からアプローチされ、不倫にいたることがあります。

これが、シングルマザーが不倫をしてしまう第一の理由です。

シングルマザーは生活に悩みを抱えていることが多い

シングルマザーは子供の養育と仕事、家事など、生活面と収入面を自分で支えているケースが多いと考えられます。

家では母親として育児や家事に苦心し、外に出れば大黒柱として働かなければいけない。

仕事でも家事や育児でも、疲れや苦労を飲み込んで、自分が柱になって家庭を支えなければいけない。

以上のような事情からシングルマザーは生活に悩みを抱えており、その悩みを異性に漏らしてしまうことがあります。

生活のお悩み相談などから不倫に発展することがあります。

既婚男性の生活スタイルと相性が良い

既婚男性は月曜から金曜まで仕事をして土日が休みという生活スタイルの人が少なくありません。

シングルマザーも子供の学校が休みな土日は子供を優先するケースが多いため、既婚男性の「土日は家庭優先」というスタイルと相性が良いのです。

シングルマザーと既婚男性の生活スタイルが合うことから密会しやすく、不倫関係におちいりやすいといわれています。

既婚男性から不倫に適した異性だと思われる

既婚男性は未婚女性に声をかけるより、強男性に対してある程度慣れがあるシングルマザーの方が気安く声をかけやすいというケースがあります。

気安く声をかけて打ち解けた結果、不倫に発展することがあるのです。

この他に、シングルマザーは結婚を迫ってこないのではないかと考える既婚男性もいます

シングルマザーは育児に忙しく、すでに一度離婚している身です。

育児を優先し、一度離婚という苦い経験をしていることから「結婚を求めてはこないだろう」「離婚の経験から不倫しても結婚自体に拒否感があるのではないか」と都合よく考えるのです。

無理に結婚を求めてはこない等の既婚男性の都合の良い解釈から、不倫関係に適した異性だと判断され、男性側からアプローチされて不倫関係になることもあります。

夫から慰謝料請求されるリスクがない

婚姻している女性と不倫すれば、女性の夫から不倫慰謝料を請求されるリスクがあります。

しかしシングルマザーは離婚しているので、夫から慰謝料請求されるリスクはありません

不倫する夫が妻から慰謝料請求されるリスクはありますが、妻と家計がひとつであれば、夫に慰謝料請求しても、ひとつの財布から出てひとつの財布に戻るという結果になるのです。

不倫相手がシングルマザーでも慰謝料請求は可能

不倫相手がシングルマザーでも不倫の慰謝料請求は可能です。

シングルマザーだろうが、不倫したからには不倫の責任を慰謝料というかたちで背負わなければいけません。

ただ、すべての不倫ケースにおいてシングルマザーに慰謝料請求できるわけではないのです。

シングルマザーに慰謝料請求するためには、以下のような条件があります。

  • 不貞行為で慰謝料請求できる基準は「肉体関係」。肉体関係があったこと
  • シングルマザーの不倫相手が既婚(内縁関係も含む)である
  • 不倫のときに夫と夫婦関係が破綻していなかった
  • 故意過失で不倫をしている
  • シングルマザーの自由意思で不倫したこと

以上のような条件に合致していれば、シングルマザーにも慰謝料請求できます。

なお、基本的に慰謝料請求の対象になるのは肉体関係を持っていたケースです。

肉体関係がなく、キスやデートくらいの関係では、原則的に慰謝料請求は認められません。

ただし、例外的に肉体関係なく慰謝料請求が認められるようなケースがあります。

慰謝料請求が認められるかどうかは、個別の事情などで判断されます。

弁護士に相談して慰謝料請求できそうか、確認してもらうといいでしょう。

不倫相手がシングルマザーでも慰謝料相場は変わらない

不倫の慰謝料相場は50~300万円です。

離婚や別居をするかどうかで慰謝料相場は違ってきます。

離婚や別居する場合の慰謝料相場は100~300万円、離婚しない場合の慰謝料相場は50~100万円ほどになるのです。

シングルマザーの不倫慰謝料相場も変わりません。

ただし、慰謝料は相場通りの慰謝料額が画一的に決まるのではなく、不倫の期間や頻度など個別の事情で金額が増減されます。

不倫慰謝料の相場はあくまで参考程度に考えておきましょう。

不倫相手のシングルマザーが慰謝料を払えない理由

不倫相手がシングルマザーでも不倫したからには慰謝料請求が可能です。

しかし慰謝料請求が可能な事と現実的に慰謝料の支払いができないことは別の話になります。

シングルマザーは慰謝料請求しても、慰謝料自体を払えないことが少なくありません。

シングルマザーはなぜ慰謝料自体を払えない可能性があるのでしょう。

シングルマザーの収入状況が乏しく慰謝料を払えない

シングルマザーはひとりで子育てをしながら家計も支えています。

養育に時間を割かなければならないため、フルタイムの仕事ができないことも少なくありません。

パートや時短が中心のため、フルタイムで働ける人より収入が少なくなってしまうのです。

自分や子供が生活することで手いっぱいで、不倫の慰謝料を払えないというケースがあります。

まとまった慰謝料額を一括で払えない

シングルマザーはひとりで生活を支えながら育児をしているため、潤沢な貯金を持っているようなケースも少ないはずです。

慰謝料は基本的にまとまった額を一括払いになります。

慰謝料200万円の請求であれば、200万円を一括払いが基本なのです。

しかし預金などがほぼないシングルマザーだと、一括払いする資力がありません。

資力がなく一括払いできないという事情から、慰謝料そのものを払えないことがあります。

生活保護を受けているから慰謝料の支払いができない

生活保護から慰謝料の支払いはできないルールです。
シングルマザーが生活保護を受けている場合は、生活保護のルールにより慰謝料の支払いができません