別居に必要な費用の考え方~具体的な未来へ向けて~

別居に必要な費用の考え方

女性が家を出たい・夫と離れたいと願っても

「でも、お金がないから無理」

と早々にあきらめてしまう場合は少なくありません。

費用面が足かせとなって、長年ガマンし続ける方もいらっしゃいます。

そんなときOおばちゃんは

あきらめないで欲しい!!!って強く思います。

「今現在がどんな状況であっても、冷静に未来を切り開くことはできる」

「あきらめる前に、一度具体的なところまで考えてみようよ」

と、カウンセリングにも熱が入ります。

今回は、そんな「夫と離れたいときの費用面の考え方」について

FP(ファイナンシャルプランナー)兼離婚カウンセラーのOおばちゃんがお話します。

家から出たいけれど

「もう耐えられない」

「家を出たい」

「一度夫から離れて冷静に考えたい」

女性が率直にそう感じるときは、精神的に危機的状況である場合が多いと常々感じています。

なぜなら、女性の方が生物学的にストレスに強い側面を持つからです。


【男女のストレス差】

ウサギでさえも、メスの方がストレスに強いことがわかっています。

ウサギの足に外すことの出来ない輪っかを付けたとき

メスウサギ→輪っかを外そうと試みるが、外れないとわかるとそのまま活動する

〔メスは輪っかというストレスを受け入れ共存の道を選んだ〕

オスウサギ→輪っかを外そうと試みて、意地でも外そうとして最後は外れないストレスで死に至る

〔オスは輪っかというストレスを受け入れられなかった〕


女性が家を出たいと本気で思うとき。

それは、家を出るべきときと言ってよいと常々思っています。

出来るガマンは全てやった後だから。

それでも。

「お金がないから無理っぽい」とあきらめてしまう。

心が悲鳴をあげたまま、あきらめなくてはならないのは、精神的にもすごくしんどいことです。

特に、専業主婦の女性は、不安の募り具合が高く、早期のあきらめに繋がってしまっているように思えてなりません。

何となく「お金がかかりそう」とだけ感じているなら、「実際はどうなのか」まで進んでみることをおすすめします。

実際どんな費用がかかるのか

実際にどんな費用がかかるのか

夫から離れるには、実際のところどんな費用がかかるでしょうか。

A:家を出るために必要な費用

B:その後暮らしてゆくための費用

それぞれ具体的にイメージしてみます。

A:家を出るために必要な費用

まずは、家を出るために必要な費用について考えてみます。

パターン①賃貸で部屋を借りる場合

賃貸物件を借りることを検討しているならば、〔初月家賃・敷金・礼金・手数料〕が必要です。

どのあたりで住むか、イメージしてみて、その付近の相場を調べてみます。

そして、家具家電付き物件でない場合は、〔最低限の家具家電〕についても必要です。

家具家電については、リサイクル品なども含めて検討すると、かなり安く揃えることができます。

【最低限ってどんなくらい?】

今現在、家で使っているもののクオリティをそのまま求めると高くなりがちです。

例えば、洗濯機は近くにコインランドリーがある物件にすれば当座は買わずにすませることができます。

炊飯器も今は電子レンジでご飯を炊く方法があります。

初期コストは抑えられる方がよく、工夫次第でかなり抑えることが可能です。

あとは、一度で荷物を運び出す場合には〔引っ越し費用〕も試算します。

まとめると

賃貸で部屋を借りる場合は

  1. 賃貸物件にかかる費用〔初月家賃・敷金・礼金・手数料〕
  2. 生活のための初期費用〔最低限の家具家電〕
  3. 引っ越しのための費用

を試算します。

パターン②実家や親類宅に一時的に住む場合

実家や親類宅を頼れるなら、初期費用は引っ越しのための費用だけで済むので、試算します。

B:その後暮らしてゆくための費用

家を出た後は、生活費がかかります。

毎月いくらくらいで生活できそうなものか、今の家計を参考に算出してみます。

先に固定費でかかるものを考え、その後節約できそうなものを検討するのがおすすめです。

賃貸の場合→家賃・光熱費概算・子どもにかかる固定費(給食費や保育費など)

実家や親類宅の場合→毎月生活費として納める金額・子どもにかかる固定費

その後、食費や雑費について最低限必要そうな金額を算出してみます。

金額として出してみると、「ああ、これ位なのだな」と新生活のイメージが湧きます。

実現の可能性を具体的に考える

ここまでで、必要な金額について試算してみました。

次は、現在の貯蓄額と比べて、どの位足りないのか・どこがしんどいと感じるのかを向き合います。


お金が足りないかどうか

金銭感覚ほど個人差があるものもない、という位「お金が足りない」という感覚には差があります。

1000万あっても「足りない足りない」と心配する人も居れば、30万あれば十分だという人も居るのです。

今の自分の感覚と比べて足りなければ、もちろん対策を講じていくことになります。

しかし、本当に「足りない」のか、「足りない感じがする」だけなのかは見極める必要があります。

一番有限なのは、「人生における時間」です。

「お金が足りない感じがする」だけで、未来への扉を閉じてしまっていないか、向き合うことが大切です。


実現に向けて

  • どの位の金額を
  • どれ位の期間で

貯めていくのかを具体的に考えます。

今、全くお仕事をしていない場合は、お金の作り方(外で働くか、在宅か、家計から貯めるか)についてイメージしていきます。

お仕事をされている場合は、現在の収入からどう考えてゆくのか、今後のビジョンをイメージします。

お金は必要。未来の幸せのために。

ここまでイメージしていくと、何となく未来を変えられそうな気がしませんか。

お金がないからと、未来を閉じてしまうのではなく、新しい未来を拓くためにお金について考えてみるのは、とても大切です。

今日も、このことばをお伝えして、締めくくります。

上を向いて大好きな自分を生きていこうや。

あなたはあなた自身を幸せにしてあげなあかん!

世界で一番大切なあなたを。

別居に必要な費用の考え方