いつも、Oおばちゃんの離婚カウンセリングコラムをお読みくださってありがとうございます。
今日は夫の浮気の話です。
芸能界にしても著名人にしても、男の浮気ってなくならないですよね。
一夫一妻制の日本においては断罪されるべき存在なのですが、そうもいかないのが現実。
女性を深く傷つけることもある浮気・不倫はすぐにでも引きずり出したいところですが、証拠がないと手が出せません。
証拠というと、最近は浮気もデートもスマホやLINEが使われるので「スマホを押さえれば勝ち」と思いがちですが、そこには落とし穴も。
そんな話から始めていきましょう。
個人情報保護の壁
スマホの中は、個人情報と秘密の宝庫です。
持ち主の好きなもの、友達、仕事相手、行きたいお店、買いたいもの、見たい映像、気になるニュース・・・。
ありとあらゆる情報が詰まっています。
さてこちら、夫婦だからといって好き勝手に見てもよいものでしょうか。どうでしょうか。
実は浮気・不倫という相手が悪い事案であっても、「勝手に見るのはNG」です。
なぜなら、憲法21条第2項において「通信の秘密」が個人として生きていくうえで必要不可欠な権利として保障されているからです。
「誰にも知られずに、望む相手と通信できること」は私生活の自由を保障する上でとても重要だと捉えられています。
とはいえ、最終手段でスマホの記録がモノを言うことも紛れもない事実。
ここは自由に泳がせておいて、最初は別の角度から見ていきましょう。
面倒でも、オフラインから攻める
どんなにオンライン化された現代においても、まだまだオフラインにも証拠は転がっています。
まず何よりも、一番真実を嗅ぎつけているのは妻であるあなた自身。
あなたの脳内にすでに証拠が貯まってきているのです!
活用しない手はありません。
簡単でいいから日記をスタートしよう
妻が日記をつけることは、なにも「浮気調査」には当たりませんよね。
胸を張って堂々とやりましょう。
何から始めるかというと、夫が帰って来なかった日や、不自然な時間に行動したときなど、あなたが「あれ?」っと感じた記録を残すのです。
妻であるあなた自身のカンを、そのままオフラインで書き出します。
もし忙しくて、詳細を書いていられない場合は
- 日にち、曜日、時間(時間は可能な範囲で細かく)
- その時の様子を簡単に書く
といったもので、まずはOK。
どのあたりから夫の様子がおかしくなり出したのかも、不倫年数などを判断する材料になりますので、出来るだけ早くスタートしましょう。
ほかにも
- お風呂やトイレにもスマホを持って行くようになった
- 最近私の目を見て話さない
- 自分から新しい下着に取り換えている
(昔は放ったらかしだったのに)
といった、日常生活で感じる相手の変化も、書き留めておくと後で役立ちます。
紙媒体に注目
男性は、意外に無頓着にレシートやメモをゴミ箱に捨てる人も多いです。
クライアントさんの中には、「ゴミ箱に消費者金融ATMの明細があって借金がわかった」という人も居ます。
それくらい、無造作に捨ててしまうようです。
これはチャンス!
相手にとってはゴミでも、こちらのとっては有力な証拠となり得ます。
レシートやメモなどからわかる、最も有力な情報は「地域」です。
いつも特定の地域に行っている様子がわかれば、そこが浮気相手との接触場所である可能性が高まります。
日記とレシートの合わせ技で、「いつ頃、どの辺りに居たか」が特定できるのです。
スマホはシカトのふりをして、油断させてじわじわと外堀を埋めるのが必勝法といえます。
貯まった足跡とあなたの気持ちが未来を決める
日記は証拠としての役割だけでなく、さらに重要な役割も。
日記に残そうと思うと、相手をより注意深く観察するようになります。
そのうち、あなたの気持ちにもザワザワとした変化がやってくるのです。
それは「浮気相手から夫を奪い返したい」と最初は思ったけれど、見ているうちに私自身が冷めてきた。
という変化かもしれません。
あるいは、最初は遊びだろうと軽く見ていたけれど、「これは放っておけない!」と熱くなってきた。
という変化もあるでしょう。
日記を書くことにより、あなた自身に向き合うタイミングが出来て自分の気持ちがクリアにわかるのです。
浮気や不倫をしている夫をどう裁くのかはあなた自身でしかありません。
ここで何よりも大切なのは、夫への裁きそのものよりも、あなた自身が幸せになることなのです。
日記には、あなた自身にとって幸せなゴールは何かを見せてくれる役割があります。
夫に正しい裁きを受けさせて、あなたも幸せになるために、今日から始めてみてはいかがでしょうか。