慰謝料請求できるのはどんなとき?~準備と時効~

「精神的苦痛を背負ったんだから、慰謝料請求したい!」

離婚カウンセリングをしていると、「慰謝料請求」についての話題が出ることがあります。

何度か相談に乗っていて、「みんなも離婚を考えたときには「慰謝料請求」について知っておきたいんちゃうかなあ?」って感じたんです。

だって、お金って大切やもん。ね。

そんなわけで今回は、離婚カウンセラー「O」おばちゃんが、慰謝料請求についてお話します。

慰謝料請求ってどんな時にできるの?

精神的苦痛「ゼロ」で離婚に向かう人は少ないと思います。

どんな状況であれ悩むし苦しい気持ちになる時期がある。だからといって、即「慰謝料請求」とはならない、、、。

「離婚」における慰謝料って、どんな時に請求できる?知っておきたい!!

【慰謝料はこんな時に請求できる】

離婚の際の慰謝料については、大きく次の2つに分類されます。

  1. 浮気や暴力など離婚に至った原因行為から生じる精神的な苦痛に対するもの
  2. 離婚をすることそれ自体(=配偶者の地位を失うこと)から生ずる精神的苦痛に対するもの

裁判上、(1)に基づく慰謝料が認められる典型例は、次のような場合です。なお、あくまでも典型例ですので、慰謝料が認められる場合は、これらに限らず、個別具体的な事情によって異なります。

  • 浮気・不倫(不貞行為)
  • 暴力、悪意の遺棄
  • 婚姻生活の維持への不協力
  • 性交渉の不存在

引用元:弁護士法人アディーレ法律事務所「離婚問題の知識と法律」

【養育費の計算ができるツール】

養育費の計算は16年ぶりに令和元年12月23日に養育費算定表の改定がありました。
改定内容としては養育費の額が改定前よりも増額しているケースが多くなっています。

引用元:弁護士法人ベンチャーサポート法律事務所「養育費計算ツール2020年版」

「離婚する」ということは、その前後に精神的苦痛を伴うことがほとんどですから、いつでも慰謝料を請求したくなってしまうところです。

しかしながら、離婚理由として多い「性格の不一致」や「金銭感覚が合わない」「子育ての方針が違う」などの『違いや合わなさ』は双方のズレによって生じるものなので、慰謝料請求の対象にはなりません。

「どんなふうに辛かったのか」を証明しなくちゃならないので、「証拠が残る辛さ」であることが条件と言えそうです。

辛い思いをした方が、それを証明しなくちゃならないっていう、なんとも歯痒い制度ですよね。

被害に遭って苦しむのは女性が圧倒的に多いって感じている私は、ホントに歯がゆさと悔しさを感じます。

慰謝料請求ができる可能性があるケース

  • 不倫・浮気(不貞行為)の証拠がある
  • 不倫・浮気(不貞行為)が原因でうつ病などを患った診断書がある
  • DV(ドメスティックバイオレンス)の証拠がある
  • DVで医師の診断書(身体的・精神的どちらでもよい)がある

このような場合には、慰謝料請求ができる可能性が高くなります。

DVの証拠については、内容を具体的に記した日記でも証拠となり得ます。

慰謝料請求のための準備

慰謝料請求の準備

慰謝料請求をしたいと考えた時に準備のポイントは2つ。

  1. 証拠を保持すること
  2. 専門家への相談を検討し3年以内で解決するように動くこと

順番にお話しますね。

1.証拠を保持すること

慰謝料請求のためには、証拠が必要です。

不倫・浮気(不貞行為)の場合

不倫・浮気(不貞行為)が原因で離婚にいたる場合、確実な証拠は週刊誌に載っているような「浮気現場の写真」。

これはかなり有力な証拠です。

しかし、一般人同士において、このような証拠写真を手に入れるには、「調査会社に調査費用を払って依頼する」手順が必要です。また、費用を支払ったからといって、必ずしも証拠が手に入るわけでもありません。

【こんなケースもあるから気を付けて】


別の形での証拠がない(SNSでのやり取りやレシート、手紙など自分で入手できた証拠がない)が、浮気を確信している。何とかして証拠を掴みたい。

調査会社に依頼し、調査費用を支払う。

調査開始。調査員が夫を尾行する際に、夫に気付かれる。

「なぜ疑うのか、証拠はあるのか」と夫に聞かれたが、他の証拠は持っていないので出せなかった。

妻には非がないにもかかわらず、不利な状況になってしまった。


不倫・浮気(不貞行為)の証拠をつかむために「調査会社に依頼したい」と考えたときには、リスクや費用についても検討し、納得の上で進めることが大切です。

夫が浮気をしていると感じたら、すぐ調査会社に依頼するのではなく、普段の生活から慎重に証拠を入手する機会を狙うほうがよさそうです。

不倫している本人には当然自覚があり、問題が大きくなることを恐れているので、少しでも証拠を持っておくと、当事者間の話し合いの中で慰謝料請求に応じてもらえるケースもあります。

DVの場合

DVの被害にあっている状態では、客観的な証拠を撮る(DVの映像や音声を撮る)ことは極めて難しいと思います。

もし今、DV被害に遭っているという自覚があるなら、できるだけ詳細を記した日記をつけてゆくことを強く推奨します。

過去の事でもかまいません。年月日や時間をなるべく特定できるものから、詳細を記録していきます。

時系列がバラバラになっても構いません。大きく年月日を書いておけば、後から整理できます。

言われた言葉、壊されたもの、その前後の会話、夫が怒り出したきっかけと思われる言葉や状況など、思い出せるだけ細かく書いていきます。

DVの特徴は「外に出ない」ことだと私はいつも思っています。

「外では優しい」「いい旦那さんね、と言われる」といった家庭内で夫によるDVが発生しているお話を今まで何度も聞いてきました。

だからこそ、DVを受けた本人であるあなた自身が、書き記して残すしか手立てはないのです。

詳細な日記は立派な証拠になります。

2.専門家への相談を検討し3年以内で解決するように動くこと

慰謝料請求には、時効があります。基本的には事実を知ってから3年です。

精神的にも長い期間解決しないのはとてもつらいので、3年以内で慰謝料請求を完結させる気持ちで動いていくことをおすすめします。

また、お金がからむので、慰謝料請求をスムーズに完結させるには専門家に入ってもらう方が安心です。

行政書士や弁護士などの、無料相談を利用してどのように進めるべきなのかを知り、あなたに合う専門家と共に解決に向かうことが大切です。

「あなたに合う人」というのは、相談していて苦しく感じない人というイメージです。法律関係の相談をするにしても、あなたの想いに寄り添ってくれる人と進める方がポジティブに進めます。

 

 

 

さいごに。

「慰謝料請求は、自分の気持ちをお金で清算してゆくという、難しい作業やんなあ。」と、寄り添うたびに感じます。

でも、資力があり相手が支払いに応じてくれたとき、そのお金が「あなたの未来をポジティブにするために役立ってくれる」ことは事実。

何よりも、現状を乗り越え、あなたが幸せな毎日を送ることが、ゴールであり、継続してゆきたい状態なのです。

その答えは、あなた自身の心の底に必ずあります。

今日も、このことばをお伝えして、締めくくります。

上を向いて大好きな自分を生きていこうや。

あなたはあなた自身を幸せにしてあげなあかん!

世界で一番大切なあなたを。

慰謝料請求